目の前のコトを大切に生きる

目の前のコトを大切に生きる

はっぴーはっぴーはっぴーらいふ

美容師だって"働き方"を考えてもいいんじゃないか

 

 

"働き方"

って考えた事ありますか???

専門学校を卒業してからすぐ

今の美容室に就職をして

同じ美容室でずっと美容師をしている私は

"アシスタント"という

(髪の毛を切ったり、カウンセリングして

その日の髪型を考えたりする"スタイリスト"の

アシストをする)期間の間は一切考えたこともありませんでした

 

『生きるように働く』

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というこの本を読んで、色んな

専門的な職業があって、

色んな働き方や

働く理由、意味がある事を知りました。

(なんとなく知っていたり、聞いたことはあっても

ちゃんと調べたりしたことがなかったので)

 

そもそも"働き方"って…?

 

アシスタント時代私の場合

目指すはまずはスタイリストになる事。

そのための練習だったりモデルさんを見つける事だったり

スタイリストのお客様のシャンプー等を

一生懸命して、喜ばせたりと

日々順風満帆です。

それが当たり前のうちは仕事って?なんて事も考えず。

たまに

時給換算すると今っていくらなんだろう?

と、いらない考えがよぎったりはしましたが

それくらいでした。

もちろんそれで辞めていく同期や、

友人もたくさん見てきました。

 

それがスタイリストになる事が出来て、

より深く考える事が増えてきました。

 

美容師に限らず、

どんな職業の方も専門職となると

厳しい先輩等から仕事以外の事を考えたり

練習をせずに帰ったり

先輩に教えてもらいに行かなかったりする事を

あり得ない、技術者として失格だ

と、口にせずとも色んな場面でそんな圧を

かられたりもしますよね

(もちろんそんな事ない職場もありますし、それが悪いというわけでは決してないです。それを理解した上で就職した職業なので。)

 

私も練習しますし、めちゃめちゃイメトレもします

カットだってアレンジだってパーマもカラーも

なんならお話のしかたまで全部イメトレします

 

だけど、他の事もたくさん考えます。

例えば、

  • あんな職業してみたかったなぁ
  • あんな絵を描いてみたいなぁ
  • もっと色んな本を読んでみたいなぁ
  • どうやって本って書くのかなぁ

(など色んなアレコレを考えるのが好きなので…)

 

でも、それを考える事すら

悪い事なんじゃないかと思って

口に出した事が有りませんでした。

当たり前ですが、

別の職についてみたいと言っちゃいけないとか

そんなルールはありませんしダメだと言われた事も無いです。

ただ、それが暗黙的な圧となり壁となっているのです。

 

スタイリストになると、沢山のお客様と

接する機会が増えます。

友達もできたりして、沢山の人と出会って

出会いの中で、

"群衆の英知"、"群衆の狂気"

という言葉を知りました。

群衆の英知というのは

超、超、超簡単にいうと、1つのグループにいながら

色んな人の色んな意見や考え方

またその人のもっと先の人までの知識を

取り入れる事ができる

豊かな知識の集まる、集められるグループです。

反対に、群衆の狂気というのは

同じ事をするグループで

全員が1つの答えに基づいて行動をする事により

それ以外の行動が悪だという風に感じてしまうような

知識の集まらないグループです。

知識が1つしかないから世界は全てこの1つのことで成り立っていると勘違いしてしまうのです。(とても簡単に言ったのでもっともっと深いです)

 

会社単位でのお話としても言える事ですが

美容師の世界は結構

この、群衆の狂気に晒されていることが多い気がしたりもします。

(もちろんそうじゃない会社も沢山あります!)

 

美容学校時代の先輩と

去年少しお話をしたのですがそのお店はとても

先進的な会社で、"美容師なのに"副業も認めている会社です。

休みの日はカフェで働く店長がいたり

趣味を大切にして後押しをしてくれるようなお店です。

色んなところに出ていくことで

その色々な発見を自社にアウトプットし、知識を広げることが出来る

という事で許可をし始めたそうです。

 

ただ、

この、"美容師なのに"という言葉に違和感を感じませんか?

美容師が副業をする事は

上層部の方以外ではほとんどの人が考えたことのない事です。

悪い意味ではなくそんな働き方がある事を

知らなかったりするのです。

もちろんそこに気づいてしている人もいるでしょうし

お金のために夜のバイトをする方もいます。

ただ、ここでいう

"副業"はお金のためではなく結果的に回り回って

自分の知識、そして会社の英知のためのものです。

 

今や副業や転職、フリーランス

どんどん増えている時代。

なぜ増えているかを考えると一目瞭然、

 

その働き方が今の時代や人達に合っているから

ではないかとおもいます。

(他にもあるとは思いますが)

 

私は副業がしたいとか転職がしたいとか

フリーランスになりたいとか

どうしてもやってみたい!と思っているわけではありません

(興味はありますが…)

 

私は今働く会社をもっと誇りの持てる会社にしたい

少しでもいい環境にして皆が誇りを持って

楽しくと働けるような会社にしたいと思っていて

そのためには、皆がもっと色んな事を知る必要が

あるんじゃないかと思ったのです。

 

そこで、先輩にそんな内容の相談をしにいきました。

色んな話を聞いてくださった後

"今のお前は雑念が多すぎる"

そう一言言われました。

たしかに、雑念が多すぎるかもしれません。

その後に、

"もっと美容のことだけを考えろ"

とも言われました。

 

そこでまた考えました。

美容のことだけを考えられない私は

 

"美容師に向いていないのではないか"

 

向いている、向いていないって

そもそも何なのでしょうか??

美容師に限らず、

今の職業に自分は向いている

と思える人はどのくらいいるでしょうか?

 

私が美容師を目指した

第1のきっかけはとても不純です。

大好きな嵐のメンバーの1人を

当時私の髪の毛をやってくれていた美容師さんが

染めたことがあると教えてくれて、

美容師になれば嵐の髪の毛がさわれるんだ!

とおもい美容師いいかも!と思いました。

本当にそんな不純なきっかけです。

 

もちろんすぐに、そのためにはその嵐のメンバーが来る美容室で

働かなければいけないし、

その美容室を探さなきゃいけないという

沢山のハードルがあって

大変難しいことだという事を気付かされます。

 

それでも、

続けて美容師をできているのは

第2のきっかけのおかげじゃないか?と

思っています。

 

それは、高校生時代に

部活でダンスをしていたことです。

私の通う高校のダンス部は

強くもなく、人数も少なく、

専属でダンスを考えたり教えてくれる

先生もいません。

(月に一度コーチと呼ばれるダンサーが

教えにきてくださいましたが流石にそれだけだと

どうにもなりませんでした)

なので、大会に出るにも、文化祭で踊るにも

曲やダンス、髪の毛やメイクアップ衣装など

すべて自分たちで考えてやるしか無かったのです。

(それはどこも一緒かもしれませんが、

なぜか私の部活は全員分私がヘアメイクをしました)

そして、

ヘアやメイクをした時に

変わる自分を見て喜ぶ部活の仲間を見て、

ありがとうという一言を聞いて、

やっぱり美容師になって、沢山の人を

喜ばせたい!と思いました。

 

どんな職業にしても

関わる方皆を幸せにしたいという気持ち

から選んだ方が多いと思います

 

それがいつしか

お金のためになってしまったりします。

美容師は、アシスタント期間の手取りのお給料が

結構低かったりするので、生活が制限されていて

好きなように好きなものや事に

お金を使う事がなかなか難しかったりします

常に飢餓感というか危機感というか…

そんなものと隣り合わせで生きていると

どうしてもお金に執着をしてしまうようになってしまうのではないかとおもいます。

 

私は頭が良い方ではない(むしろ悪い)のでお金に執着ができません。

計算ができないのです。

 

そして、お金のために仕事をしている訳ではなく

好きな事で大切な方々を幸せにするために

今の仕事をしていて、それの対価としてお金を頂いている

という認識で働いています。

 

同じように思えるかもしれませんが

対価→それに見合った施術→喜こんでいただく

喜んでいただく→そのための施術→対価

だと全然違ってくるように私は思います。

 

"単価を上げろ"

"もっとスピード重視でやれ"

 

という言葉をかけられたりするのは

私にとってはやはり腑に落ちません。

単価を上げるのもスピードを上げるのも

私の力量と努力を促してくださっている事も

私はそれができるようしっかり努力を

しなければならない事も分かってはいます。

ただ、その言葉の本心が腑に落ちないのです。

 

もともと、"人の為にするからやりたかった仕事であって、それが自分のしたい事で、それが幸せ"なははず

だからその対価のことなんて考えてもみなかったし

それが働くにつれてどんどん疑問に変わってくる事自体が

時代にあっていないのではないかという風におもいます。

 

やはり向いていないでしょうか?

 

"美容師も(他の職業の方々も)色んな"働き方"をしてもいいんじゃないか?"

 

週4ら美容師をしていて

残りはカフェでコーヒーを入れています。でも、

主婦をしながら美容師でも

平日サラリーマンで土日美容師でも

会社を経営しながら合間で美容師でも

 

美容師という仕事に誇りを持って

楽しく、お客様や一緒に働く仲間、その地域の人々に誠実で、同じ事を大好きな仲間とたまに語り合いながら働く美容師だったら、

どんな雑念があったっていいんじゃないか?

そう思いました。

先程お話ししたように私はとても雑念が多いです。

お絵かきが好きだから、絵を描いて

いつか個展開いてみたいなぁとか

 

そんな雑念が今の私を成り立たせていて

未来の自分を作っていくんじゃないでしょうか?

 

美容のことだけを一生懸命に考えて

お客様を幸せにするのも

とても素敵でかっこいいし、

お客様の事を一生懸命に考えて

美容のことをするのも

とても素敵でかっこいい

 

色んな考え方があってもいいんじゃないでしょうか??

 

もっと広い世界を見て

どんな"働き方" "生き方"があるのかを

見て、聞いて、感じて、

自分で自分を楽しく幸せにできる方法を

もっともっと考えてもいいんじゃないか?

 

 

今のままで充分に幸せな方には

とても不愉快な文章だったかもしれませんし、

そうでなくても不愉快になった方も

いるかもしれませんが、

 

私は考えろ、ではなくて

考えてもいいんじゃないか?

 

ちょっとでも考えてしまった自分が

悪い人間なのではないか、

この世界に向いていないんじゃないか

と考えるよりも

とことんまで考えてしまったって

いいんじゃないか?

そう思っています。

生きるように働く

生きるように働く

 

 

なんのために働くのか、

どんな風に生きていきたいのか、

迷ってしまったら、

読んでみてください。

 

日本だけでも沢山仕事はあって、

どれがいいとか悪いとかなく、

皆どのようにその仕事に対して

誇りや熱意を持っているのかを感じられて

とても興味深く面白いです。

 

知り合いや、家族、近所のお店を当てはめながら

読んでも面白いかもしれません。

 

もっともっと向上心を持って

楽しい世界にしていきたいです。