目の前のコトを大切に生きる

目の前のコトを大切に生きる

はっぴーはっぴーはっぴーらいふ

お金で時間を買っていただいている

 

就職して一年目のアシスタント時代、 先輩に言われた言葉です。

"お金を出して時間を買っていただいているのに中途半端なパフォーマンスは許されない。俺たちは美容師だけど俳優になれ"

 

その当時は、パフォーマンス?俳優?どうゆう事?って正直思っていました

 

でもそれは働いていくうちに理解することができるようになってきました。

 

美容室はお買い物をする場所ではありません。たしかに、好きな髪色髪型を買いに来ているという考え方もあるかもしれませんが、商品を選んでレジに行ってお金を払って終われるようなお買い物はできません。カウンセリングをしてもらって、髪型を決めて、その髪型にして行きます。カットのみで1時間半、カットとカラーで2時間半、

カットとカラーとパーマをすれば3時間半です。(嵐のライブ1公演見れますね)

 

そんな長い"お店にいる時間ごと全部" お客様は買ってくださっているのだと、そういう事だと思います。

だから、私たちは

髪型を提供するだけではなく、ここにいる時間不快のないリラックス空間をご提供し、嫌な事は置いて行ってもらう

より気持ちよく帰っていただくために接客ではなく喜んでいただける事をご提供する。

俳優って言っても、演技をしろ!言うわけではありません。

美容師の自分になりきるのです。それこそちょっと意味がわからないと思う方もいらっしゃるかもしれません。でも接客業において、普段の自分100%ではいけません。なぜなら普段のプライベートの時間に美容師をしていないからです。外では買い物をするし嵐のライブにも行くしテレビを見ながらダラダラもします。

その自分を消さなくても隠さなくてもいいのですが、美容師である自分を連れてくるそんな感覚です。もしかしたらプライベートも仕事も全く変えない方もいらっしゃるかもしれませんしそれがいけないとも思っていません。ただ、そう言う考え方があってそれを言われて私は納得しました

(嵐にだって知らない顔があるわけだし…)

 

 

5年前(厳密には5年経ってませんが)嵐の15周年記念のライブをハワイでやりました。

職業柄、土日に休む事が出来るのは何2回のお正月休みと夏季休暇だけなので私は行けなかったのですが(こんな事になるなら無理やりでも行けばよかった……)そのハワイのライブでのドキュメンタリー番組がNHKで放送されました。嵐のファンの方はもう何度も見たのではないでしょうか?私も定期的に観たくなるので結構な回数見てると思います。

あの、番組を見たときにハッとしました。

大好きな二宮くんが、全く同じ事を言っていたからです。

f:id:yamayukaaaaa:20190310142836j:image

自分たちが何かをするときにお金をいただくのは僕は時間にお金を払ってもらってるとおもってるから、その時間を預かっているときに自分の理由でクオリティーを下げる事は許されない腰が痛いから動けませんて言われたらすごく嫌だもんね

 

に、、にのちゃぁぁぁぁあぁああぁぁあん!

わたしもがんばるよぉぉおおお!!

っていつも狂ったように叫びたくなります。

 

デビューして間もない頃、中々思い通りに行かず鳴かず飛ばずだったその頃嵐はみんなで集まって夜な夜な今後について話し合っていたそうです。

その頃まだ十代後半から20代前半これからの自分たちについてを話し合うなんてそんな前を向いている少年たちだったから今があるんだと

本気で私は思います。

その、話し合いの中でリーダーである大野君が言った一言を二宮君はずっと忘れずにその言葉が今のスタンスを作ったと話していました。

 

"今目の前のことを頑張らないやつが、何頑張れんだ"

 

5年、10年、20年 未来って幅が広いですが、明日も明後日も未来。もっと言えば1秒後も未来。

その未来を変えられるのは今この瞬間しかなくて、その今を頑張らないのに未来なんてない。

 

13年前の4月。嵐もジャニーズも何にも知らない私が友達の付き添いで嵐のコンサートに行って、ペンライトもうちわも持たずに会場に入り、そこで見た二宮君の"秘密"に落とされて、今までずっと追いかけ続けているわけですがただのオタクでも好きな人たちから学ぶ事ってたくさんあります。私は嵐から気づかないうちに色んな事を学んで吸収して、なぜ嵐が人気があって大きくなって。興味のなかった私がここまで大好きになったのか今なら分かります。

 

そして、私もそんな彼らのような人になりたいし、あの5人のような組織で働きたい、今働くところをあの5人のような会社にしたいと思います。

 

5人それぞれ個性があって、別々の分野でそれを発揮している彼らはその1人1人の個性を尊重して尊敬しています。自分にはできないから尊敬しているという言葉は何度も何度も5人の口から聞きました。

"彼は〇〇がすごく上手だ。でも俺の方が〇〇はうまい"

ではなくて、

"彼は〇〇がすごく上手だ。尊敬している。"

で止めれるのがあの5人なんじゃないでしょうか。

 

意外とこれが出来る人は少ないような気がします。みんな不安でみんな自信がないから、だから自分で自分の自信をつけるためにここでは彼より劣っていてもここでは彼の方が自分より劣っているっておもいたくなるものです。

 

きっとみんながそう思っているような会社や組織はうまく行かないような気がします。みんなでみんなの足を引っ張るから。でも、みんながみんなを尊重し合えるような組織であれば嵐のように、は無理かもしれませんが足の引っ張り合いのない無駄な神経を使わないいい組織になる。と、私は思っています。

 

お金をいただいて時間を預かっている以上、その時間の中でそれぞれ持つ持ち味を存分に発揮して、喜んでいただく。一緒に働く仲間を尊敬尊重しお客様に接することができれば誰一人不幸な人が出てこないと思います。

 

自分だけが幸せな世界など存在しなくて、周りに幸せに感じられない人がいればきっと自分も幸せにはならないです。

いつもも関わる全ての人に感謝をしながら幸せになれるようお手伝いをさせていただきます

 

 

私の働くお店はもしかしたらそんなに安くない時間かもしれませんが、そのお預かりした時間をスタッフ全員が大切にして喜んでいただける時間を提供しています。

 

美容師のお話ししようと思ったら、嵐のおはなしになってしまいましたが…

この心を忘れないように、先輩からの言葉を忘れないように生きて行きたいと思います!